野球界(プロ、アマを含めて)には、投手の肩は消耗品との意見があります。
ですから、使いすぎによる肩の故障を防ぐため、練習、試合での球数制限をしているところが多いです。
特に大リーグでは、管理が徹底しています。
大リーグは契約金が高額ですから、管理がシビアになるのは当然かもしれません。
とは言っても、投手も生身の人間ですから、管理を徹底して球数制限をしても、疲労が蓄積しますので故障する時は故障します。
機械なら部品を取り替えれば済みますが、人間の体はそういうわけにもいきません。
投球後のケアはアイシング、マッサージでは不十分
ですから、長持ちさせるには体のケアが大事になってきます。
しかし、投球後のアイシング、疲労した筋肉をほぐすマッサージ程度のケアでは、故障を防ぐことは難しいです。
と言うのは、肩の故障は、使いすぎによる筋肉の疲労の蓄積が原因なのですが、その原因は2次的原因にすぎません。
ちゃんと1次的原因があります。
ですから、1次的原因に対してしっかりとケアをすれば、筋肉の疲労も少なくなり、ひいては肩の故障も最小限に抑えることが出来ます。
では、その1次的原因とはなんでしょうか?
それは、投球する時に働く肩の筋肉が、内臓器官からの影響を受けて緊張が強くなっているということです。
投球する時に働く肩の筋肉と内臓器官の関係
・棘上筋-気管支
・棘下筋-大腸
・小円筋-膀胱
・大円筋-尿管
・肩甲下筋-膀胱
・上腕三頭筋-小腸(回腸)
・上腕二頭筋-前立腺
例えば、上記のように棘上筋ですと、気管支からの影響を受けています。
そして、気管支の働きが落ちると、関係のある棘上筋は影響を受けて緊張が強くなります。
しかし、棘上筋の緊張が強くなっただけでは、症状は出ません。
筋肉を繰り返し使うことによって、疲労が蓄積しやがて痛みが出てきます。
そして、筋肉の疲労が蓄積し続けると、筋肉を使わなくても(投球しなくても)痛みが出るようになります。
例に挙げた棘上筋のように全身にある筋肉は、特定の内臓器官の影響を受けています。
ですから、体のケアで疲労した筋肉をアイシングしたり、マッサージをするくらいでは不十分ですので、上記したように、1次的原因である内臓器官からの影響を減らすことが重要です。
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