胸郭出口症候群

手のしびれで整形外科にかかった時に、胸郭出口症候群が原因だと診断されることがあります。

胸郭出口症候群とは
首の骨(頚椎)から腕に向けて走っている神経(腕神経叢)・血管があります。

その神経が、鎖骨のあたりで圧迫されることによって肩こり、腕の、しびれ、冷え、だるさなどの感覚異常が起きることを言います。

そして、神経・血管を圧迫している部位によっていろいろと分類されています。

斜角筋症候群
首の横に前斜角筋と中斜角筋という筋肉が並んであります。

この2つの筋肉は、首の骨(頚椎)と肋骨(第一肋骨)にくっついています。

前斜角筋と中斜角筋の間を首から出た神経(腕神経叢)と血管(鎖骨下動脈)が圧迫されることによって、肩から手にかけて痛み、しびれが出ます。

小胸筋症候群(過外転症候群)
鎖骨の下に小胸筋という筋肉があります。

その小胸筋の内側を首から出た神経(腕神経叢)と血管(鎖骨下動脈)が通っていますが、腕を外転(体の横に垂らした腕を真横に上げていく動き)した時に、神経・血管が圧迫され肩こり、指先や手のしびれ、だるさなどが出ます。

斜角筋症候群、小胸筋症候群を総称して胸郭出口症候群と言います。

胸郭出口症候群の疑問

胸郭出口症候群と診断されて症状を改善するためにいろいろなことをします。

方法

・温熱療法

・体操・運動療法

・頚椎牽引法

・神経ブロック注射(斜角筋ブロック・星状神経節ブロック・腕神経叢ブロック)

・手術

上記のようなことを手のしびれを改善させるために行いますが、ほとんど効果は出ていません。

なぜか?

それは、手を施した部分には原因がないからです。

原因のない部分にいろいろなことをしても、無駄な努力に終わります。

胸郭出口症候群と診断されて、中には5年も10年も症状が改善しない人もいます。

でもそのような人でもある日突然良くなることがあります。

それは、自然治癒です。

自然治癒で良くなるわけです。

当整体院の考え方

当整体院では、胸郭出口症候群の原因と言われる斜角筋、小胸筋の部分には、手のしびれなどの症状の原因はないと考えます。

では、なにが原因しているのでしょうか?

私は、内臓からの影響(反射)によって、手のしびれなどの症状が出ていると思います。

ですから、当整体院では内臓の働きが落ちているのを活性化させるような施術を行っています。

上で自然治癒で良くなる人がいると書きましたが、内臓の働きが落ちていて手のしびれなどの症状が出ていたのが、内臓の調子が戻ったために改善したのでしょう。

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